校務システムについて
【オンプレ?クラウド?】システム形態から考える校務支援システムの選び方
●校務支援システムの導入提供形態の種類
校務支援システムを教育機関に導入する際、その導入形態についてよく検討する必要があります。この記事では、システム形態をタイプ別に分類しながらそれぞれどのような教育機関(学校)に向いているか、比較検討していきます。
・オンプレミス型
オンプレミス型は、教育機関内にサーバーシステムを設置し、システム運用を行う形態です。
この方法では、システム構築や管理を自機関内で行うため、データのセキュリティを高度に管理します。ネットワークが教育機関内に閉じているため、外部のインターネット依存が少なく、アクセス制限を厳密に制御できます。
ただし、システムの導入・維持のための初期費用が高く、専門的なIT人材による運用管理が必要です。
・IaaS型(Infrastructure as a Service)
IaaS型では、クラウド上にインフラ環境を借りて校務システムを構築し、システムの運用は教育機関が行います。
この形態では、ハードウェアの調達や管理をクラウドサービス提供会社が行うため、導入コストを抑えることができます。教育機関側でアプリケーションやデータ管理の自由度が高く、オンプレミスに近い制御が可能でありながら、物理的なサーバー管理は不要になるため運用がやや容易になります。
・SaaS型(Software as a Service)
SaaS型では、インターネット上に提供される校務支援システムをそのまま利用する形態です。
システムの構築や管理、メンテナンスはクラウドサービスのプロバイダーが行うため、教育機関はソフトウェアの使用料を支払うだけです。システムを導入するためのコストが低く、利用開始も比較的迅速であるため、小規模な教育機関やITリソースの少ない機関に適しています。このような導入形態のため、接続状況によっては利用が制限される場合があります。
以上のように、それぞれの導入形態には異なる特徴があり、教育機関の規模、ITリソース、セキュリティ要件に応じて最適なタイプを選ぶ必要があります。
●校務支援システムの導入形態による違い
・セキュリティ対策の内容が違う
システム導入時のセキュリティ対策は、教育機関の重要なデータを守るために必須です。セキュリティ対策には、外部からの不正アクセスを防ぐ技術対策や、内部の情報漏洩を防ぐための運用ルールなどさまざまな側面があります。
クラウド型のシステムでは、システム事業者側で常に最新のセキュリティへとアップデートをしてくれるという利点があります。
一方でオンプレ型のシステムでは、セキュリティ対策を自前で構築する必要があり、常に最新の環境に適応させていくのにはいくつかのハードルがあります。ただし、独自のルールで定めたセキュリティ要件などがある場合は、オンプレ型の方がその条件をクリアするための個別のカスタマイズはしやすいかもしれません。
また、そもそものデータの取り扱いや運用ルールの策定というところも、オンプレ型のシステムでは一つ一つの設定と運用の徹底が必要になります。
クラウド型のシステムではそれらデータの取り扱いや運用面でも、システム事業者側のサーバーで一定のセキュリティとルールが保たれているため、簡便に運用していくことができます。
・将来性や発展性が違う
オンプレミス型は、独自の環境でソフトウェアを構築していくという形式上、カスタマイズ性に富んでいます。予算と期間さえあれば、それぞれの学校の特徴や要件に応えるように、複雑なカスタムを経たオリジナルのシステムを構築することも可能でしょう。
SaaS型(クラウド型)は、画面の構成や詳細の機能などを作りこんでいくことには不向きかもしれませんが、データの連携やアップデートなど、それ自体の進化と拡張性があります。
特に、単なる校務だけでなく成績や保健・学習管理などを一元的に連携できたり、WEBやアプリケーションと簡単に連携できることは、直接的に教員や保護者・生徒の利便性につながることも多いでしょう。
●オンプレミス型でおすすめの校務支援システム
オンプレミス型は、セキュリティを最優先し、カスタマイズや自校内でのシステム制御を求める学校に向いています。特に、長期的なコスト管理がしやすく、ITリソースが充実している規模の学校に効果的です。
以下に、おすすめする校務支援システムを紹介します。
・C4th
https://komushien-hikaku.com/list/list665/
EDUCOMマネージャーC4thは公立校を中心に多く導入されているシステムであり、帳票作成などのメジャーな機能だけでなく、有用な連絡機能をもつ校務支援システムです。
契約している地域内(自治体など)にある全ての学校の情報を一元管理することができるため、この点においても公立校に向いているシステムといえます。
実際の学校の先生600人に対する本サイトオリジナルの調査でも、EDUCOMマネージャーC4thの利用率は調査対象の校務支援システムの中ではトップクラスでした。
公式サイトでは、最も選ばれている校務支援システムであることをアピールしており、広く使われている校務支援システムです。
※C4thは、クラウド版も提供しています。
●IasS型でおすすめの校務支援システム
IaaS型は、クラウドの柔軟性を考慮しつつ、一定のカスタマイズや制御が必要な学校に最適です。生徒数の変動に対応するスケーラビリティやインフラ管理の負担軽減を重視する中小規模の学校、災害対策を強化したい学校にも適しています。、
以下に、おすすめする校務支援システムを紹介します。
・スズキ校務
https://komushien-hikaku.com/list/list790/
スズキ校務シリーズは実績のあるベンダーが提供する信頼できるシステムであり、多様な学校制度にも対応できる柔軟な校務支援システムです。
このシステムでは、ニーズに合わせて必要なアプリケーションを選ぶことができます。
名簿情報管理や、出席情報管理、成績処理、通知表作成、指導要録作成、調査書作成、保健管理、体力テスト処理、週案簿・時数管理、時間割作成、コミュニケーションツール、文書管理、徴収金管理という多様な選択肢をもち、必要な機能のみを選ぶことができます。
自治体や学校によって、必要な機能は異なります。機能を絞って選択することで、使いやすく、分かりやすく、多くの方に受け入れられやすいシステムの導入となります。
実際の学校の先生600人に対する本サイトオリジナルの調査でも、スズキ校務シリーズの利用率は比較的高い方でした。公式サイトでは、自治体別に導入事例が掲載されていて、日本全国広い地域で導入がされている校務支援システムです。
※スズキ校務は、クラウド版も提供しています。
●SaaS型(クラウド型)でおすすめの校務支援システム
SaaS型は特に、IT運用の負担を軽減しつつ、迅速かつ効率的な導入を目指す学校にとって、最も適した選択肢となります。
以下に、おすすめする校務支援システムを紹介します。
・BLEND
https://komushien-hikaku.com/list/__trashed-8/
「BLEND」は、フルクラウド型で提供されており、インターネット接続があればどこからでもアクセス可能な校務支援システムです。
学校内外を問わず、場所を選ばずにシステムを利用することができ、リモートワークや在宅作業にも対応しています。
また、フルクラウド型では、システムのアップデートやメンテナンスが自動的に行われ、常に最新の機能を利用することができます。クラウドプロバイダーがセキュリティ対策を行うため、データの安全性も確保されます。
料金体系がシンプルな月額利用料を採用している点もおすすめできるポイントです。
試用期間として基本的なプランで導入し、次第に変更のニーズが高まれば機能を増やしたり、減らしたりすることもできます。
実際の学校の先生600人に対する本サイトオリジナルの調査でも、BLEND(ブレンド)はトップ層にランクする利用率で、現在も導入校が増えている校務支援システムです。
まとめ
オンプレミス型、IaaS型、SaaS型それぞれの校務支援システムの導入形態は、学校の特定の要件や運用ニーズに応じて選ぶことが大切です。
オンプレミス型は、システムを校内のサーバーに設置し、完全に学校側で運用・管理を行う形態で、セキュリティを最優先し、カスタマイズやシステム制御が求められる学校に向いています。また、安定したネットワーク環境がない地域や、長期的なコスト予測が重要な大規模校にも適しています。
IaaS型はクラウドプロバイダーが提供するインフラを活用し、柔軟なスケーラビリティを持ちながら、学校側でシステムの運用・管理が可能です。これは、リソースの増減が予測しにくい学校や中小規模でITリソースが限られている学校に適しています。、
SaaS型は、校務支援システムをクラウド上で提供し、学校がサーバーやインフラを管理する必要がない形態です。初期導入が容易で、クラウドプロバイダーがセキュリティ対策やシステムのメンテナンスを行うため、ITリソースが限られた学校にも適しています。従量課金制により柔軟なコスト管理が可能です。
リモート学習やモバイルデバイスからのアクセスにも対応しているため、リモート環境やモバイル対応が求められる状況においても、SaaS型は非常に有効な選択肢となります。